title: 【デジタル自主】GnuPGでメールを暗号化する方法 author: 凜 date: 2022-04-05 tags: jp,blog,デジタル自主,メール,pgp,暗号化 ---- メールを送ると言えば、非常に不安全とイメージが思い出しますね。\ でも、暗号化は可能で知っていますか?\ 今回はメールの暗号化する方法を教えくれます。 # 何故暗号するのは大切? メールはプレインテキストとして送りますので、暗号化しないと、誰かWireShark等でメールを読めますので、中間者攻撃(MitM)に非常に弱いです。\ 特に政治家、諜報機関、大企業、ISP等は貴方のメールを読んでいます。\ 結局、暗号化はデジタル自主の基本的な対策です。 # メールクライエントを選びましょう 良いメールソフトを使うのは非常に大切ですが、これを考える方は少ないです。\ Linuxを使ったら、Claws Mailを勧めます。\ 他のOSの場合はわかりませんので、自分で検索して下さい。\ でも、フリーとオープンソースのメールソフトで、公式Gitレポジトリーで最後コミットは1週間以内があれば、良いソフトだと思います。 # ウェブメールを使っていますが… 辞めた方が良いですよ。 # GPGかPGP…違いは何? PGP(Pretty Good Protection)はNorton社に作られた暗号化ソフトでした。\ でも、有料ソフトですので、GnuPG(GPG)はPGPのFOSS版ですので、無料で自由に使えます。 # パブリック鍵とプライベート鍵の違い パブリックキー(公開鍵)は他人と共有出来る鍵です。\ [例えば、私の鍵は連絡ページで受け取れます。](/contact/)\ SNSプロフィール、自分のブログ、動画SNSのチャンネル等で貼っても良いです。\ 初めてメールを送ったら、この鍵で暗号化すると、メールの添付で自分のパブリックキーを入れて下さい。 プライベートキー(秘密鍵)は秘密です。\ これを共有するのは駄目です。\ パソコンかスマホで秘密鍵が異なったら、復号する事が無理となります。 # Claws Mailの設置 まずはPGPプラグインをインストールする事が必要です。\ 設定→プラグイン→ロード ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_225553.png)\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_225644.png)\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_225724.png) 次は設定→アカウントを編集→Edit→プライバシーです。\ 「デフォルトのプライバシーシステム」は「PGP MIME」に設定して下さい。\ そうして、下記のスクショ通り、チェックボックスを有効にして下さい。 ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_230133.png) # 暗号化したメールを送信方法 ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_231054.png)\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_231124.png) 同じメールに複数キーがあれば、下記の画面も出ますが、1つだけの場合はスキップされます。\ そうして、相手の鍵は複数があれば、同じ様な画面が来ます。\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_231158.png) 所で、暗号化したメールで鍵アイコンが付いています。\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_231307.png) コワス様は諏訪子様の鍵で暗号しましたので、そのままメールを読めます。\ そうして、返事する時コワス様は既に諏訪子様の鍵を持っていますので、添付に入るのは不要です。\ でも、返事する前に、まずはGPGプログラムに保存する事が必要です。 ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_232042.png)\ ![](https://ass.technicalsuwako.moe/Screenshot_20220405_232428.png) # 新しい鍵の創作 ```sh gpg --generate-key ``` ``` gpg (GnuPG) 2.2.32; Copyright (C) 2021 Free Software Foundation, Inc. This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law. 注意: 全機能の鍵生成には "gpg --full-generate-key" を使います。 GnuPGはあなたの鍵を識別するためにユーザIDを構成する必要があります。 本名: (入力) 電子メール・アドレス: (入力) 次のユーザIDを選択しました: "山田太郎 " 名前(N)、電子メール(E)の変更、またはOK(O)か終了(Q)? (入力) ``` # PGP鍵一覧 ## パブリック鍵 ```sh gpg -k | less ``` ## プライベート鍵 ```sh gpg -K | less ``` # 自分のパブリック鍵の取り出し ```sh gpg --export --armor フィンガープリントID > ファイルパス/ファイル名.asc ``` # 他人のパブリック鍵の取り込み ```sh gpg --import ファイルパス/ファイル名.asc ``` # データの暗号化 ```sh gpg -e ファイル名 ``` # データの復号 ```sh gpg -d ファイル名 ``` 以上