カレンダー式の日附入力は誰の爲

以前、わたしの親がウェブ上で誕生日を入力しました。この時、誕生日を撰ぶ爲のカレンダーが表示されました。カレンダーのデフォルトが「今年」だつたから、數十年分、「前へ」をクリックする必要がありました。キー入力も反應しなくて、カレンダーから撰ぶしかありませんでした。ひどい話です。

そもそも日附は數字だからキーボードでもタッチパネルでも簡單に入力できます。カレンダーから撰ぶまでもありません。ただの INPUT 要素の横に「例:20230125」みたいに表示するか、INPUT 要素を3つ用意して年・月・日に分ければ良いと思ひます。なぜさうしないのか……

多分、開發者(またはその上司)が「型」に囚はれてゐます。「誕生日は Date 型だ」「Date 型ならカレンダーで入力させる物だ」と云ふわけです。しかも、カレンダー形式だとユーザーが不正な日附を入力できないから、エラーチェックを手拔きできる。カレンダーにする理由は、自分たちの爲か、固定概念か、お節介です。

ユーザーが不正な日附を入力するのを防ぎたいなら、お得意の JavaScript 日附の形式をチェックできるし、全角/半角とか区切文字とかの表記ぶれは自動で變換できる筈です。豫約サイトなどを除いて、日附をカレンダーで入力させる必要は殆ど無いと思ひます。