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たかし 2023-03-29 12:11:17 +00:00
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<dd>2023-02-11</dd>
<dt><a href="./dpid.html">Dillo ブラウザーの dpid を自動終了する方法</a></dt>
<dd>2023-02-12</dd>
<dt><a href="./kagetaka.html">影鷹(縱書きブラウザー)の使用方法</a></dt>
<dd>2023-03-29 (陰暦閏02月08日)</dd>
</dl>
<h3>3. その他コンピューター關聯</h3>

123
src/kagetaka.html ノーマルファイル
ファイルの表示

@ -0,0 +1,123 @@
<title>影鷹(縱書きブラウザー)の使用方法 - 美々蝶々</title>
<h1>影鷹(縱書きブラウザー)の使用方法</h1>
<ul>
<li>2023-03-29 (陰暦閏02月07日) たかし</li>
</ul>
<p><a href="http://www.kagetaka.org/">影鷹</a>は Java で作られたブラウザーです。影鷹は独自の描画エンジンを持ち、すべてのウェブサイトを縱書きで表示します。</p>
<p>わたしは OpenBSD 7.2 に影鷹をインストールしました。その手順を殘します。OpenBSD 以外の OS で使用する場合は讀み換へてください。</p>
<dl>
<dt><img src="./images/kagetaka.png" alt="縱書きの美々蝶々"></dt>
<dd>影鷹のスクリーンショット</dd>
</dl>
<h2>1. Javaのインストール</h2>
<p>次のコマンドで Java をインストールします。</p>
<ul>
<li><samp>$ <kbd>doas pkg_add jdk</kbd></samp></li>
</ul>
<p>OpenBSD には Java のパッケージが複數あり、どれをインストールするか尋ねられます。わたしは、jdk-1.8.0 をインストールしました。</p>
<p>Java をインストールしたら、「<kbd>java</kbd>」コマンドを確認します。OpenBSD では Java のパスが環境變數 <var>PATH</var> に含まれないから、Java を實行する時はフルパスを指定します。</p>
<ul>
<li><samp>$ <kbd>/usr/local/jdk-1.8.0/bin/java -version</kbd><br>
openjdk version &quot;1.8.0_342&quot;<br>
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_342-b07)<br>
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.342-b07, mixed mode)</samp></li>
</ul>
<h2>2. 影鷹のインストール</h2>
<h3>2.1. ファイルの取得</h3>
<p>次のサイトから UNIX 版の壓縮ファイルを取得して、これを「~/Downloads」に保存します。</p>
<ul>
<li><a href="https://osdn.net/projects/kagetaka/downloads/12233/kagetaka-0.4.tar.gz/">https://osdn.net/projects/kagetaka/downloads/12233/kagetaka-0.4.tar.gz/</a></li>
</ul>
<p>取得したら、ファイルの壓縮を解除して、適當な場所に配置します。わたしは「~/.local/opt」に配置しました。</p>
<ol>
<li><samp>$ <kbd>cd ~/Downloads</kbd></samp></li>
<li><samp>$ <kbd>tar xzvf kagetaka-0.4.tar.gz</kbd></samp></li>
<li><samp>$ <kbd>mkdir -p ~/.local/opt</kbd></samp></li>
<li><samp>$ <kbd>mv kagetaka-0.4 ~/.local/opt/kagetaka</kbd></samp></li>
</ol>
<p>さうしたら、次のコマンドで影鷹を起動できます。影鷹は日本語專用だから、ロケールを日本語に設定する必要があります。コマンド内のパスは實際の物に合せませう。</p>
<ul>
<li><samp>$ <kbd>LANG=ja_JP.UTF-8 /usr/local/jdk-1.8.0/bin/java -jar ~/.local/opt/kagetaka/lib/kagetaka-browser.jar</kbd></samp></li>
</ul>
<h3>2.2. 起動用スクリプトの作成</h3>
<p><kbd>kagetaka</kbd>」と入力するだけで影鷹を起動するには、次の様なスクリプトを作成します。そして、「<kbd>chmod +x kagetaka</kbd>」で實行権限を附与して、これを環境變數 <var>PATH</var> に含まれる場所 ( ~/.local/bin など) に配置します。</p>
<dl>
<dt>スクリプト「kagetaka」の内容</dt>
<dd><code>#!/bin/sh<br>
export LANG=ja_JP.UTF-8<br>
java_path=/usr/local/jdk-1.8.0/bin/java<br>
kagetaka_path=~/.local/opt/kagetaka/lib/kagetaka-browser.jar<br>
exec $java_path -jar $kagetaka_path $@</code></dd>
</dl>
<p>ここでも「<var>java_path</var>」「<var>kagetaka_path</var>」に指定するパスは、實際の物に合せませう。</p>
<p>影鷹のマニュアルには、影鷹に附属の「kagetaka.sh」を使用する様に書かれてゐますが、わたしは敢へて自作しました。</p>
<h2>3. 影鷹の利用・設定</h2>
<p>影鷹の UI は分かり易いから、日本語が讀めれば操作方法はすぐ分かると思ひます。CSS のサポートは dillo よりも不完全みたいですが、サイトが縱書きになる事は面白いです。色々なサイトを開いて遊んでみませう。</p>
<p>最後に、重要さうな設定項目をまとめました。「ツール」&gt;「影鷹のオプション」から設定を變更できます。</p>
<dl>
<dt>アンチエイリアスを有効にする</dt>
<dd>「表示」&gt;「フォント」&gt;「文字をなめらかに表示する」にチェックする。</dd>
<dt>畫像を非表示にする</dt>
<dd>「詳細」&gt;「表示項目」&gt;「画像を表示」のチェックを外す。</dd>
<dd>畫像の多いサイトは、畫像を非表示にしないと讀み込みに時間がかかる。</dd>
<dt>リファラーを無効にする</dt>
<dd>「詳細」&gt;「ネットワーク」&gt;「Referer を送信する条件」を「送らない」に變更する。</dd>
<dd>デフォルトは「同じホストのみ送る」。</dd>
<dt>Cookie を無効にする</dt>
<dd>「詳細」&gt;「クッキー」&gt;「クッキーを保存する」のチェックを外す。</dd>
<dd>「セッションクッキーを受け取った場合」「永続クッキーを受け取った場合」の両方を「許可しない」にする。</dd>
<dt>Tor を有効にする</dt>
<dd>「詳細」&gt;「プロキシ」&gt;「プロキシを使用する」にチェックする。<dl>
<dt>HTTP プロキシホスト、</dt>
<dt>HTTPS プロキシホスト、</dt>
<dt>FTP プロキシホスト:</dt>
<dd>(空にする)</dd>
<dt>SOCK プロキシホスト:</dt>
<dd>localhost</dd>
<dd>ポート 9050</dd>
</dl>
</dd>
<dt>I2P を有効にする</dt>
<dd>「詳細」&gt;「プロキシ」&gt;「プロキシを使用する」にチェックする。<dl>
<dt>HTTP プロキシホスト、</dt>
<dt>HTTPS プロキシホスト:</dt>
<dd>localhost</dd>
<dd>ポート 4444</dd>
<dt>FTP プロキシホスト、</dt>
<dt>SOCK プロキシホスト:</dt>
<dd>(空にする)</dd>
</dl>
</dd>
</dl>