HTMLと呼ぶ事

1. ウェブはHTMLだらけ

「サイト」「ブログ」の違ひを考へてみたら、それらは「HTML の集合」に過ぎないと氣附きました。とは云へ「サイト」はウェブ上の特定の場所 (site) であり「ブログ」はウェブ上に記録した物 (web log) だから意味は有りさうです。

單獨の HTML も「ページ」「記事」等、樣々な名前で呼ばれます。これらの呼び方の違ひは「サイト」「ブログ」よりも曖昧に見えます。

結局、全ては HTML ですから、さう呼ぶ事が不自然で無い場合は、なるべく HTML と呼びたくなりました。

2. HTMLの存在を意識する

HTML はウェブ向けの文書を記述出來る殆ど唯一の言語です。その HTML といふ正式名称を好んで使用すれば、讀む時/書く時に HTML の存在を再認識出來ます。

HTML の存在を認識すれば、他の概念 (PHP・CGI・JS 等) もシンプルに捉へられますPHP や CGI は「HTML を書き出すプログラム」で、JS は「HTML を編輯するプログラム」みたいに要約出來るからです。

PDF は單に PDF と呼ばれる事が多いです。それなら HTML も單に HTML と呼んで問題無いはずです。そもそも URL に「.html」がよく登場します。

3. 技術用語を隱せといふ壓力

上の樣に書きましたが、なんとなく HTML を HTML と呼びにくく感じます。理由は「エイチティーエムエル」と撥音すると長くなるからかもしれませんが、それだけでは無く、HTML の樣な專門用語を出しにくいと云ふ壓力があるのだと考へてゐます。

人は自分たちと異なる人をばかにしますから、技術を愛する人もばかにされやすいです。開発者は、嫌な經驗の積み重ねから心に閉ざすのではないかと思ひます。

技術の基本を輕視する人達は好ひ加減な用語を沢山作り、それに「否」と言はせない「壓力」をかけます。開發者はかれらに逆らへません。

色々な IT 企業の宣傳文句を見たら分ります。「技術は要りません、わたし達は何某を大事します」とあります。それでも基本的な技術をマスターしなければ應用できないし、愛が無ければ樂しくもないから非效率的です。

「壓力」は無視して自分が正しいと思ふ用語をそのまま使用すれば良いです。用語の意味が分らなければウェブ檢索をすれば良いだけです。

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