影鷹は Java で作られたウェブブラウザーです。影鷹は独自の描畫エンジンを持ち、すべての HTML 文書を縱書きで表示します。
OpenBSD 7.2 で影鷹を導入した時の手順を殘します。OpenBSD 以外の OS で使用する場合は讀み替へてください。
次のコマンドで Java を導入します。
OpenBSD には Java のパッケージが複數あり、どれを導入するか尋ねられます。筆者はは jdk-1.8.0 を選擇しました。
Java を導入したら、「java」コマンドを確認します。OpenBSD では Java のパスが環境變數 PATH に含まれないから、Java を實行する時はフルパスを指定します。
次のウェブサイトから UNIX 版の壓縮ファイルを取得して、これを「~/Downloads」に保存します。
取得したら、ファイルを壓縮解除して、適當な場處に配置します。筆者は「~/.local/opt」に配置しました。
さうしたら、次のコマンドで影鷹を起動できます。影鷹は日本語專用だから、ロケールを日本語に設定する必要があります。コマンド内のパスは實際の物に合せて下さい。
「kagetaka」と入力するだけで影鷹を起動するには、次の様なスクリプトを作成します。そして、「chmod +x kagetaka」で實行権限を與へて、これを環境變數 PATH に含まれる場所 ( ~/.local/bin など) に配置します。
#!/bin/sh
export LANG=ja_JP.UTF-8
java_path=/usr/local/jdk-1.8.0/bin/java
kagetaka_path=~/.local/opt/kagetaka/lib/kagetaka-browser.jar
exec $java_path -jar $kagetaka_path $@
ここでも「java_path」「kagetaka_path」に指定するパスは、實際の物に合せて下さい。
影鷹のマニュアルには、影鷹に附属の「kagetaka.sh」を使用する様に書かれてゐますが、筆者は敢へて自作しました。
影鷹の UI は分りやすいから、日本語が讀めれば操作方法はすぐに分ると思ひます。CSS の實裝は dillo よりも不完全ですが、色々な HTML 文書を縱書きで表示してみるのは面白いことです。
最後に、重要さうな設定項目をまとめました。「ツール」>「影鷹のオプション」から設定を變更できます。