趣味でソフトウェアやサイトを作ることには強みがあります。その強みはもつと活かされるべきです。ところが趣味なのに仕事の眞似をすることが多く、筆者はそれを問題視します。
前提として企業の開發を無視します。企業は「ビジネス」のために動き、どんな方法でも利益が出ればそれで良いわけですから、好ましくない習慣を平氣で採用します。それらの習慣は「ビジネス」上の問題がない限り改められません。
趣味であればソフトウェアやウェブサイトを效率の良い方法で開發できます。好きな言語を採用できるし、「フレームワーク」「CDN」を採用する壓力は無く、良い書き方を追求できます。
それに、企業での採用が珍しい技術があります。趣味ではどんな技術も自由に採用できます。人々がそれらの技術に精通すれば、大企業に無い大きな強みを持つことができます。
自由ソフトウェアや FLOSS の多くは個人の趣味・善意で開發されますが、企業と同樣の惡い習慣に從ふことが多く見えます。個人サイトにも同じ傾向があります。
これらの技術は企業の仕事には役立ちますが、個人開發に最適とは限りません。毎日會社で仕事をするのに、趣味の時間で會社の眞似事をするのは頑張り過ぎといへます。
就職活動のために、企業のほしがる技術を學ぶのは良いことですが、職について仕事を問題なくこなせるならば、會社のための勉強は程々で良いと考へます。家で仕事をしても給料は出ず、時給が下がるだけです。
一般的な習慣を無視して我が道を進むことには懸念があるかもしれません。一般的な技術が身につかないのではないか、變な目で見られるのではないか、の樣に。それは大した問題ではありません。
本當に好きなことを實踐すれば、漠然とした勉強よりも質の高い經驗を得られます。その經驗を應用すれば、他の技術もすぐに身につくはずです。例へば JS の「フレームワーク」が必要になつたら、すこし調べればすぐに利用できます。學習コストの低さが「フレームワーク」の長所ですからね。
變な目で見られても、氣にすることはありません。開發をしない世間の多く人々は「一般的なやり方」を知らないから、かれらの前では堂々とできます。開發者の前でも「これがわたしのやり方だ」と説明できます。それが難しい關係ならば、かれらのやり方を合せるか、開發を知らないフリをすれば良いと考へます。
公私を區別して「私」の部分ではとことん自由にしようよ、といふことです。