サイトは消えてほしくない

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サイトはいつか消えますか、できればどの個人サイトにも消えてほしくありません。個人サイトが消えてほしくない理由や、個人サイトを維持する上での課題を説明します。

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サイトが消える理由はいくつかあります。よくある理由を擧げます。

サイトの更新に飽きてもサイトを消すのは勿體ないです。サイトが更新されなくとも、消えずに保持されれば充分です。

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ウェブに殘された情報が役に立つ事は多いです。筆者は1990年代や2000年代に書かれた文章から樣々な影響を受けました。そして、心が苦しくなつた時は、誰かが書いた樂しい文章から元氣を貰ふ事が多いです。書いた本人にとつては最早重要で無いとしても、別の誰かにとつては大切なわけです。

今ではとにかく實用的なサイト、商賣の爲のサイトが目立ちますが、感情的なサイト、信念を持つたサイト、個性的なサイトは重要です。その樣なサイトは本人にしか作れず、失はれたら取り戾せないからです。

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現實的には、サイトを永久に維持する事はできません。多くの場合、管理者が死亡したらサイトも無くなります。これは仕方がありません。

サイトを維持するには、ISP の契約とは別で、ドメイン、VPS、自宅サーバーなどに支払が必要です。これらの支払をやめるとサイトが消えますが、一生續けられるとは限りません。無料レンタルサーバーなら無料で長期間殘りますが、近年、無料レンタルサーバーのサービス停止が相次ぎます。

アーカイブサイトでサイトを保存する方法もあります。これは中央管理ですが、サイトが無くなるよりマシです。また、サイト全體を tar.gz とか zip とかで配布すれば、誰かが保存するかもしれません。壓縮ファイルの狀態であれば、簡單に轉載できます。

サイトはいつか無くなるとしても、まだ殘せる物を早々と消す事は避けたいです。なるべく消さない事を念頭に置き、長持ちする樣にサイトを設計・運營する事が大切です。

餘談

ところで、I2P や Onion のサイトはクリアネットのサイトよりも更に消え易い樣に見えます。Onion のリンク集等にはリンク切れがとても多いです。I2P や Onion 向けのアーカイブサービスがほしくなります。知らないだけで、既にあるかもしれませんが。

いつ、何が起きても大丈夫な様に、サイトの文書や、鍵ファイルなどを徹底してバックアップするべきかもしれません。