Windows を相手にしない

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筆者は Linux・BSD の利用者です。前まではゲームやソフトウェアを作る時に、Linux・BSD だけではなく Windows などの不自由な OS にも對應したいと考へてゐました。ところが、Linux・BSD で動けば充分だと氣づきました。無理に Windows に對應するのは面白くないし、それに見合ふ大きな利點はないと感じたからです。

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筆者は、よほどの開發資源がない限り Windows 專用にするか Windows 非對應にするかのどちらかでキッパリと決めるべきだと考へます。

Windows 對應のプログラムを作るには、技術をよく檢討しなければなりません。使用できる言語やライブラリーは Windows に移植されてゐる物だけだし、移植されてゐたとしても導入や管理が煩雜になりやすいです。だから「HTML5」「Electron」「Flutter」みたいな仕組みが流行るわけですが、それらにはあまり興味がありません。

それに、普段 Windows を使用しない人が、開發のために Windows の PC を切り替へるのは、それだけでも面倒が増えることになります。

以上のことから、複數の OS に對應した言語/ライブラリーを使用するとしても、對象外とした OS の優先度は下げて「運が良ければ動く」「動かしたい人は自分で調べてください」といふ方針でいいと考へます。

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最後に、Windows 專用にするべき場合について書いておきます。それは業務用ソフト、有料ゲーム、元から Windows 向けの「ニッチな」ソフトです。

色々なことが「スマホで充分」となつた今、Windows の主な用途は「會社の業務」であり、業務用のソフトウェアがあれば充分に見えます。それは個人の趣味で開發できる代物ではありません。

Windows はゲームなどの娯樂にも使用されますが、多く人は STEAM などのストアで賣られるソフトで遊びます。それらは基本的に Windows 向けです。

Windows の無料ソフトには「ニッチな」人氣を持つものもありますが、それらも變に「マルチプラットフォーム」の技術に移植しないで、Windows 專用のままで開發するのが合理的だと考へます。

餘談

これを書いた時、perl と curses とを使用して自分のためのソフトウェアを書きましたが、GNU/Linux や BSD であれば、perl 用 curses パッケージを導入するだけで簡單に動作します。Windows で動くかは氣にしません。