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<title>歴史的假名遣の學習法 - 美々蝶々</title>
<h1>歴史的假名遣の學習法</h1>
<ul>
<li>2023-08-26 (陰暦07月11日) たかし</li>
</ul>
<h2></h2>
<p>筆者が歴史的假名遣 (以下「歴史假名」) を身につけた方法を説明します。ウェブや書籍にたくさんの資料があるため、知識の部分はリンクで濟ませます。獨自の見解は「3」の節で述べます。</p>
<p>歴史假名をすらすらと書けるまでには1年ほどかかりました。國語で表現をする度に意識が働くため「1日何時間」みたいなルールは要りません。暮らしの中で自然と身につきます。</p>
<ul>
<li>ここでは歴史假名の利點や是非には觸れません。調べて納得した人だけが、この方法を試してください。</li>
</ul>
<h2>1.</h2>
<p>先に歴史假名について「知つたかぶり」ができる程度の知識を集めます。歴史假名についての解説記事や、歴史假名で書かれた記事をたくさん讀みます。これには1箇月ほどかけます。</p>
<p>筆者はたまたま歴史假名で書かれた記事をみつけて「なぜ歴史假名で書くのか」と疑問に感じて、理由を調べるうちに、歴史假名に興味を持ちました。</p>
<p>次の資料を推奬します。</p>
<ul>
<li><a href="http://kaz.topaz.ne.jp/well/">底なし井戸の底の底</a></li>
<li><a href="https://www7b.biglobe.ne.jp/~w3c/">W3C (野嵜健秀さん)</a>
<ul>
<li><a href="https://www7b.biglobe.ne.jp/~w3c/kotoba/">言葉 言葉 言葉</a></li>
<li><a href="https://www7b.biglobe.ne.jp/~w3c/PCTips/">PC Tips</a></li>
</ul>
</li>
<li><a href="https://osito.jp/minkana/index.html">みんなのかなづかひ</a></li>
</ul>
<h2>2.</h2>
<p>歴史假名を讀み續けたら書きたくなるはずです。書きたくなつたら書き始めます。たくさん書き、假名遣のミスを確認し、修正する、このサイクルを續けます。</p>
<p>筆者は PC で一言日記を書きました。歴史假名の事より、日記の題材探しの方が負擔でした。日記と竝用して歴史假名の訓練時間を増やす方法を、次の節で説明します。</p>
<p>この段階で役に立つ資料です。</p>
<ul>
<li><a href="https://www.hiemalis.org/~acy/kokugo/intro-kanadukahi.html">假名遣入門</a></li>
<li><a href="https://accent.main.jp/kana/index.htm">歴史的仮名遣い教室</a></li>
<li><a href="http://jgrammar.life.coocan.jp/ja/data/seikana1.htm">正假名遣ひ速習術</a></li>
<li><a href="http://www7b.biglobe.ne.jp/~w3c/kotoba/kokugo/SeikanaHayawakari.html">正かなづかひ早分り</a></li>
</ul>
<h2>3.</h2>
<p>歴史假名を頭に叩き込む裏技は、「現代假名遣」「歴史的假名遣」この2つの「論理積(AND)」で文章を書くことです。「現代假名遣」の文章から一部の表現を取り除きます。</p>
<p>例です。</p>
<dl>
<dt>「明日は晴れると思<strong></strong></dt>
<dd>→「明日は晴れるはず」(歴史假名:「明日は晴れると思<strong></strong>」)</dd>
<dt>「それはないで<strong>しょう</strong></dt>
<dd>→「恐らく、それはありませんよ」(歴史假名:「それはないで<strong>せう</strong>」)</dd>
<dt>「まず、そう云う事を考えるのが間違いです」
<dd>→「第一、その樣に受け取ることが良くありません」(歴史假名:「ま<strong></strong><strong>さう</strong><strong></strong>事を考<strong></strong>るのが間違<strong></strong>です」)</dd>
</dl>
<p>實はこの記事自體がそれです。この方法で書けば「現代假名遣」と矛盾しないから、掲示板・SNS・メールで氣兼ねなく使用できます。普段の生活に取り入れられるから、訓練の量を大幅に増やすことができます。</p>
<p>暇な時に書いた文章を見直して「歴史的假名遣」と矛盾する箇所を探して修正する事が大切です。次の文字に注意します。<p>
<ul>
<li>「あ」「い」「う」「え」「お」</li>
<li>「わ」</li>
<li>「ゃ」「ゅ」「ょ」</li>
<li>「こう」「そう」「しょう」「おう」</li>
</ul>
<p>できるだけ漢字に變換して假名を減らす事も近道です。</p>
<p>この訓練を續けると使用できない単語や表現が出てきて、文章を書くときに「オット、これは使用できないぞ」とブレーキがかかるはずです。「思う」とか「考える」とかです。それこそが、歴史的假名遣で表記の異なる単語です。あとは決まりに從つて「う」「え」を適切な假名に置換するだけです。</p>
<p>この「ブレーキ」が效く樣になり、「ひ」「ゐ」・「へ」「ゑ」など選擇のミスをしなくなれば、自信を持つて歴史假名を書く事ができます。</p>
<h2>關聯</h2>
<ul>
<li><a href="./anthy-kyukana.html">Anthyで歴史的假名遣を入力</a></li>
</ul>